司法書士
吉原有規
司法書士吉原合同事務所代表。
モットーは「納得できる相続を増やす」こと。相続専門の司法書士として、誰に相談したらよいかわからない悩みを丁寧にお聞きし、一緒にベストな解決策を考えることで、「納得の相続」を増やしていくことを目指している。
趣味は旅行とグルメ。自分の直感で選ぶと大体失敗することから、旅の前には情報を徹底的に調べ、実際に行った人の声や情報を参考にしながら評価が高いところを巡っている。
[生前対策]
相続対策は「元気なうち」にしかできないものが多く、判断能力が低下してからでは選択肢が大きく制限されます。本記事では、相続対策を先送りした場合に起こり得るリスクと、遺言・家族信託・生前贈与などの具体的な対策を実務の視点で解説します。不動産を含む相続で、将来のトラブルや手続きの停滞を防ぐための考え方を整理したい方に向けた内容です。
目次
「相続のことは気になるけど、親はまだ元気だし、切り出すのも角が立つから……」
そうやって先送りにしているうちに、何もできない状態に入ってしまうケースは少なくありません。
相続対策のタイムリミットは、寿命ではなく「判断能力」です。
認知症などにより判断能力が低下すると、
・預金が動かせない
・不動産が売れない
・契約ができない
といった状態になります。
こうなってから対策を考えても、選べる手段は大きく制限されます。
実務では、対策をしていなかったことで次のような状況になります。
・銀行口座が凍結され、家族が自由に引き出せなくなる
・不動産の売却や活用ができなくなる
・相続発生後に家族間で揉める
特に不動産については、
「売却したいのに判断能力がないため契約できない」
というケースが多く、結果として
売却のタイミングを逃すこともあります。
千葉市内のご相談で、
親御様が軽度の認知症と診断された後にご相談いただいたケースです。
入所費用を確保するために自宅を売却する予定でしたが、
・契約行為が難しいと判断され
・売却手続きが進められず
結果として、
・成年後見の申立てが必要
・開始まで数か月
・その間、不動産は動かせない状態
となりました。
その間も、
・施設費用
・固定資産税
の支払いが続き、ご家族の負担が大きくなったケースです。
判断能力があるうちであれば、次のような対策が取れます。
・不動産の分け方を明確にできる
・相続人間のトラブルを防ぐ
不動産がある場合、遺言がないと揉める可能性が高くなります。
・将来の財産管理を家族に任せる
・認知症後も不動産を動かせる
売却や管理を見据える場合に有効な手段です。
・判断能力低下後の管理を事前に決めておく
・誰に任せるかを自分で選べる
ただし、運用面で制約があるため使い分けが重要です。
見落とされがちですが、実務では重要な対策です。
・年間110万円までの非課税枠を活用
・相続財産を事前に減らす
計画的に行うことで、相続時の負担軽減につながります。
ただし、
・名義だけ移す
・管理が曖昧
といった場合は、後から否認されるリスクもあるため注意が必要です。
相続対策は制度だけでは不十分です。
・未登記の建物がある
・境界が不明確
・名義が古いまま
といった状態だと、
せっかく対策をしても
実行段階で止まることがあります。
実際には、
・売却できない
・手続きが長期化する
・追加費用が発生する
といった問題につながります。
そのため、制度とあわせて
「不動産の状態整理」をしておくことが重要です。
千葉市・市原市・四街道市などでは、
・持ち家+土地
・複数の相続人
・将来的な売却予定
といったケースが多く見られます。
特に、
「とりあえずそのまま」
の期間が長くなることで、
・境界問題
・未登記問題
が顕在化し、対策の難易度が上がる傾向があります。
判断能力がしっかりしているうちが前提です。
元気なうちが最も選択肢が多いタイミングです。
ケースによります。
不動産の売却や管理を想定する場合は、家族信託などの検討が必要になることがあります。
相続対策は、
・元気なうちしかできないもの
・後からでは選べないもの
が多くあります。
「まだ大丈夫」と思っている間に、
・手続きができなくなる
・選択肢が減る
という状態になることは珍しくありません。
相続対策は、
・遺言
・家族信託
・不動産の状況
を踏まえて判断する必要があります。
これらを個別ではなく、全体として整理することが重要です。
吉原合同事務所では、これまでにも
・家族信託による認知症対策
・売却タイミングを確保した事前整理
など、複数の案件で対応してきました。
早めに整理しておくことで、
後の手続きや選択肢を大きく変えることができます。
ご質問やご相談がございましたら、お気軽にお問合せください。
専門スタッフが丁寧に対応いたします。
対応地域
千葉市を中心とした千葉県全域