司法書士
吉原有規
司法書士吉原合同事務所代表。
モットーは「納得できる相続を増やす」こと。相続専門の司法書士として、誰に相談したらよいかわからない悩みを丁寧にお聞きし、一緒にベストな解決策を考えることで、「納得の相続」を増やしていくことを目指している。
趣味は旅行とグルメ。自分の直感で選ぶと大体失敗することから、旅の前には情報を徹底的に調べ、実際に行った人の声や情報を参考にしながら評価が高いところを巡っている。
[相続発生後の手続き]
亡くなった親が生命保険に入っていたかわからない場合に、保険証券が見つからなくても確認できる方法を解説します。自宅の書類、生命保険料控除証明書、通帳やクレジットカードの引落履歴、郵便物・メール、勤務先の団体保険、生命保険契約照会制度、JA共済・県民共済・かんぽ生命の確認方法まで、相続手続きとあわせて整理します。
目次
ご家族が亡くなった後、「生命保険に入っていたはずなのに証券が見つからない」「どこの保険会社かわからない」という状況は珍しくありません。
しかし、保険証券が見つからないからといって、保険に加入していなかったとは限りません。通帳の引落履歴や照会制度から判明するケースは多く、一通り確認してみることが大切です。
また、死亡保険金は請求しなければ受け取れず、請求期限が定められていることが多いため、早めの確認をおすすめします。
最初にやるべきことは、自宅に残っている書類の確認です。以下の場所に保管されていることがよくあります。
特に確認したいのが生命保険料控除証明書です。保険証券が見つからなくても、この書類があれば保険会社を特定できます。
また、近年はスマートフォンのアプリやメールで保険を管理しているケースも増えています。故人が使っていたスマートフォンのメールアプリやマイページ系アプリも確認してみましょう。
保険証券が見つからない場合でも、保険料の支払い履歴から契約を特定できることがあります。
通帳やクレジットカードの明細に、以下のような記載がないか確認してください。
千葉県内の方であれば、千葉銀行・京葉銀行・千葉興業銀行などの地元口座からの引落履歴も確認してみましょう。
月払いの場合は毎月同額、年払いの場合は毎年同じ月に引き落とされています。過去2〜3年分をさかのぼって確認すると見つかりやすいです。
保険会社や共済からは、定期的にお知らせや更新案内が届きます。最近の郵便物の中に保険関連のものがないか確認してください。
メールを利用していた場合は、受信トレイやゴミ箱に保険会社からのメールが残っていることがあります。「保険」「共済」「ご契約」などのキーワードで検索すると見つかりやすいです。
会社員だった方の場合、勤務先を通じて団体保険に加入していることがあります。退職後も個人継続しているケースもあるため、元勤務先の総務・人事部門に、団体保険の加入状況を確認してみましょう。

自宅の書類や通帳を確認しても加入状況がわからない場合は、生命保険協会の「生命保険契約照会制度」の利用が最短ルートです。実務上も、最終的にここで判明するケースが多くあります。
この制度では、生命保険協会の会員会社(多くの民間生命保険会社)に対して一括で保険契約の有無を照会できます。現在はオンライン申請が可能で、必要書類をスマートフォンで撮影してアップロードするだけなので、仕事で忙しい方でも夜間に手続きを進められます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 申請できる人 | 相続人など一定の関係者 |
| 費用 | 調査対象者1名につき、WEB申請6,000円・書面申請7,000円 |
| 回答までの日数 | 申請後、一定期間を要します(申請状況により異なります) |
| わかること | 契約の有無・死亡保険金受取人になっている契約がある場合はその旨 |
| わからないこと | 保険金額・詳細な契約内容(判明後は各保険会社へ個別確認が必要) |
なお、照会できるのは生命保険協会の会員会社に限られます。JA共済・県民共済・こくみん共済などの共済は対象外です。かんぽ生命についても、念のため郵便局またはかんぽ生命の窓口へ直接確認することをおすすめします。

生命保険の照会申請には、亡くなった方の戸籍など複数の書類が必要です。さらに、保険の確認と並行して、預貯金の解約や不動産の相続登記も進める必要があります。保険の確認だけ済ませて後回しにすると、結果的に書類を取り直す手間が発生するケースも少なくありません。
「保険会社がわからない」「戸籍をどこまで集めればよいかわからない」「相続登記や預貯金の手続きもまとめて相談したい」――このような場合は、相続手続き全体を最初から整理して進めることが大切です。当事務所では、戸籍収集・預貯金解約・相続登記までまとめてサポートしています。
共済や郵便局系の保険は、民間の生命保険会社とは別の窓口で手続きします。
千葉県内では、JA共済やかんぽ生命に加入しているケースも多く、民間保険の照会制度だけでは確認が漏れることがあります。思い当たる場合は直接問い合わせましょう。

相続手続きの現場では、以下のようなケースで保険が見落とされがちです。
「どうせ入っていないだろう」と決めつけず、一通り確認することが大切です。
加入状況が確認できたら、速やかに保険会社・共済に死亡の連絡をします。連絡後に必要書類の案内があり、書類を揃えて提出すれば手続きが進みます。
死亡保険金の請求権は、多くの場合、死亡から3年で時効となります。見つかった時点で早めに連絡することをおすすめします。
また、保険会社への連絡時に以下もあわせて確認しておきましょう。
これらの確認が漏れると、後から追加の手続きが必要になったり、相続人間で説明が必要になったりすることがあります。
生命保険の有無を確認するときは、あわせて預貯金・不動産・借入金の状況も整理しておくと、その後の相続手続きがスムーズです。
生命保険の照会申請でも、不動産の相続登記でも、預貯金の解約でも、戸籍は共通して必要になります。相続手続き全体を見ながら戸籍を一括で収集することで、同じ書類を何度も取り直す手間を減らすことができます。
契約が特定できれば、保険証券がなくても請求手続きを進められます。紛失している旨を保険会社に伝えると対応してもらえます。
利用できるのは相続人など一定の関係者に限られます。申請時に本人確認書類や関係を証明する書類が必要です。
すべての保険がわかるわけではありません。照会できるのは生命保険協会の会員会社の契約が中心です。共済や勤務先の団体保険、制度の対象外となる契約については、別途確認が必要です。
原則として時効(多くの場合3年)を過ぎると請求が難しくなりますが、まずは保険会社に相談してみることをおすすめします。
上から順に確認すれば、ほとんどのケースで保険契約を特定できます。
生命保険の確認が終わった後も、不動産の相続登記、預貯金の解約、戸籍の収集、遺産分割協議書の作成など、相続手続きは続きます。手続きごとに窓口が異なり、それぞれに戸籍の提出を求められる場面も多く、自分で1つずつ対応すると数か月単位の時間がかかることもあります。
当事務所では、相続人調査・戸籍収集・預貯金の相続手続き・不動産の相続登記・遺産分割協議書の作成まで、相続手続き全体をまとめてサポートしています。「何から始めればよいかわからない」という段階からご相談いただけます。
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